様々なユニークで直感的に演奏する事が出来るキーボードやパッドを発売しているROLIから、新しいソフトシンセサイザーの「Equator2」が発売されました!
以前のEquatorに関しましても触った事はあるのですが、あくまで楽器店の展示用で軽く触れていただけですので、今回はあくまで「Equator2」がどういうソフトシンセサイザーなのかという事だけをご紹介させていただきます。
特徴
オシレーター
この「Equator2」は最大で6つの音を重ねて音作りをする事が出来るようになっています。
普通のシンセサイザーと同じように波形を選択出来る事は勿論、サンプル音やグラニュラーやノイズといったエンジンや音を自由に重ねる事が出来るのが他のソフトシンセサイザーにはなかなか無い特徴です。
インストール後用意されている波形や音も非常に豊富なのですが、さらに下記の画面のようにご自分で用意した音をドラッグ&ドロップで追加する事も出来ます。
なので使い方は非常に豊富で、重厚なパッド作りや分厚いリードはもちろん、昔のゲーム機のような音から、好きな声音からパッド音を作ったりと幅広く作成する事が出来るようになっています。
また、6つの内一つは用意された3つのノイズの中から選択する事が出来るようになっており、音に迫力を持たせたい場合や音に温かみを足したい時などに有効です。
フィルター
フィルターに関しても多くの種類を搭載しており、15個の波形から選択する事が出来ます。
中には他のソフトシンセサイザーには搭載していないような種類のフィルターも用意されているので、例えオシレーターに基本的な波形を用意したとしても、フィルターで独特の音質を演出する事が出来ます。
マクロ
この機能は他のソフトシンセサイザーにもよくある機能の1つで、要は1個のつまみに多くのパラメーターを動かす事の出来る便利な機能です。
しかし、このEquator2にはX軸とY軸のマクロも搭載されており、真ん中にはタッチしながら直感的に動かす事の出来るタッチパッドが搭載されています。
なので、X軸とY軸それぞれに適当にパラメーターを設定したりした後、このパラメーターを直感的に動かす事によって偶発的な音作りも楽しめるようになっています。
さらにマクロに設定出来るパラメーターの数は最大で10個までとなっており、これだけ多くのパラメーターを設定する事が出来れば多くの方にはご満足いただけるかと思います。
ENV&LFO
ENVでは発音するまでのタイミングや、LFOでは音にうねりを加える事が出来ます。
どちらも5つずつ用意されており、やろうと思えばノイズ枠以外のそれぞれのオシレーターに別々の発音タイミングと音のうねりを与える事が出来ます。(あまり需要は感じませんが。。。)
エフェクター
「Equator2」には多くのオーディオエフェクターが搭載されており、最終的に味付けする際に大いに役立ちます。
中には「BITCRUSHER」のように音を大きく変化されるようなエフェクターも多数搭載されている為、音楽制作を進めていく上で音に迫力が欲しいという場合に有効です。
MPE
また、自社で発売している直感的に操作する事の出来るMIDIキーボード&パッドコントローラーに対応している、「MPE」というコントロール方法も搭載しています。
これはMPEに対応した機器で演奏しながら指を上下に動かしたり、左右に揺らしたりする事でパラメーターを操作出来る仕組みです。
MPE対応の機器をお持ちの方はこの「Equator2」の音源を直感的に演奏&操作する事が出来ますので、オススメです。
動画
ROLIの公式でMPE対応機器で「Equator2」を演奏している動画がありますので、ご紹介致します。
また、公式で全体のセクションを説明している動画もありましたので、そちらもご紹介させていただきます。
実際に使ってみました。
実際に「Equator2」を使用してトラックを作ってみました。
曲中になっているパッド音とリードシンセが「Equator2」の音だけで構成されています。
最初から独自性のあるプリセットが収録されている為、思い浮かんだ曲に合うかどうかだけを考えて決めて、そして打ち込んでみました。
パッド2つとリードシンセ1つの構成ですが、全体の雰囲気作りを難なくしてくれるのでとても使いやすい印象を受けました。
気になった方は下記からプラグインを確認できます。(英文です。)