【DTMニュース】この時期はやっぱすごい。

皆さんこんにちは、beesicです。

今年もまた楽器界隈及びDTM界隈も賑やかになる時期がきました。

というのも、1月25日から28日まで、アメリカのカリフォルニア州アナハイムにて最大の楽器の展示会「NAMM Show 24」が開催される事から、各メーカーさんが新製品を発表したり、早いメーカーさんはNAMMショーに向けて事前に発表をしていたりしました。

発表される多くの製品は近日中に発売されるか、春頃までにはお店に並ぶようなイメージがあります。

NAMMショーは一般の人は入る事は出来ないのですが、KVR Audioや、日本ならRock Onなどがどういう製品が発表されているかを報道してくれる為、期間中は追ってみると面白いかと思います。

というわけで、今回は既に発表されている新製品から気になったのをピックアップしてお届けしたいと思います。

動画版もあります

KORGから続々と新製品が発表

今回、NAMMショー前に多くの製品を発表しているのがKORGさんです。

まず、DAWソフトであるKORG Gadgetが2から3へメジャーアップデートがされました。

新たに2つの音源、SantaAnaとSydneyが追加され、ジャンルセレクトやブラウズなどの機能が追加されています。

Mac版もios版もどちらも3となっており、ios版は2を持っていればアップデートで3へ(追加音源は有料)、Mac版の場合にはKORG Shopにてアップグレードや、KORG Gadget内の音源だけの販売など様々なプランが用意されています。

この他にバーチャルアナログシンセのKingKORG NEOやFMシンセのopsix mkII、鍵盤が必要ない方向けへのwavestate moduleopsix modulemodwave moduleと3つのモジュールも発表されました。

しかし、個人的に話題となりそうだなと思ったのがmicroKORGです。

小型のシンセサイザーが流行るきっかけとなった機種がメジャーアップデートされました。

前機種のmicroKORG XLのようなシンプルな設計というより、microKORGのようにすぐに様々なパラメーターにアクセス出来るようになっていて使いやすくなっています。

カラー液晶も搭載し、プリセットは音楽のジャンルを選んで、さらにCLASSIC、MODREN、FUTUREという中から選べるようになっており、ユニークな作りとなっています。

マイクも接続でき、電池駆動も健在です。

スピーカーはついていません。

この他にルーパーも搭載し、ボーカルエフェクターもオートチューン、ハモリを作れるハーモナイザーなども搭載しているので一台でより出来る事の幅が広がり、楽しい機材となっています。

基本カラーは暗めのシルバーといった感じですが、今回さらに発売記念カラーとしてメタリックホワイトとメタリックブラックも用意されています。

個人的に初めて買ったシンセサイザーがmicroKORG XLだったこともあり、思い入れもあり気になります。

そして自分で組み立てる所から楽しむ事が出来るNTSシリーズに、kaoss padが追加されます。

デザインは従来の感じを残しつつコンパクトになっており、最大で4つのエフェクトを一度に操作する事が出来るようになっています。

接続端子は3.5mmのイヤホンなどと同じ端子を搭載しており、USB端子からGithubというソフトを介す事で自作のエフェクトを開発、作成する事も出来るようになっています。

以前のKaoss padはDJプレイの時に使われている印象でしたが、仕様的にモジュレーションやガジェット系のシンセでプレイする時などに相性が良い製品だなと感じました。

KORGさんの公式サイトはこちらから

Artiphonから新製品Chorda発売。

丸い変わったシンセサイザー兼MIDIコントローラーのOrba2を発売しているArtiphonからギターネックのような形をした機材が登場しました。

その名もChordaといってシンセサイザー、ルーパー、サンプラー、そしてMIDIコントローラーが組み合わさった楽器となっています。

さらに内蔵スピーカー、ヘッドフォン端子、充電バッテリーも搭載しているので、使う場所を選ばないのも良い点ですね。

使い方も様々で、横にしてピアノのように弾いたり、叩いてドラムを演奏したり、ギターのように弾いたりもできます。

タッチセンサーとモーションセンサーも搭載されていますので、傾けたり振ってみたりなどして音に変化を持たせる事もできます。

個人的にDTMに接続してMIDIコントローラーとして使用してみると面白そうだなと思いました。

輸入代理元のメディアインテグレーションさんのサイトはこちら

iZotopeから声を簡単に整えてくれるエフェクター、「VEA」発売

iZotopeから音声を簡単にプロフェッショナルな音にしてくれるAI搭載のエフェクターが発売されました。

パラメーターは「Clean」、「Shape」、「Boost」の3種類だけとなっており、この他にiZotopeではお馴染みの音声を再生して自動的に調整してくれるAI機能も搭載されています。

また、自社で発売している「Audiolens」と組み合わせる事であの声良いなーと思っている質感に簡単に近づける事が出来ます。

価格は¥4,200となっており、またLEWITTから発売されているコンデンサーマイクのLCT 240PRO、そしてオーディオインターフェイスのCONNECT 6にも同梱されるとの事です。

使い方を見てみた感じ、まさにこうやって皆さんに声を届ける時などに有効そうな印象を受けました。

個人的に気になっています。

YAMAHAから全部入りのグルーヴボックス、SEQTRAK発表

YAMAHAからおしゃれなデザインのグルーヴボックスが発表されました。

特徴はドラム、シンセ、サンプラー、2000種類以上のプリセットにエフェクターを搭載し、さらにスピーカーとマイクを搭載、充電バッテリーも搭載してもりもりな部分です。

プリセットにはピアノやストリングス、ギターなどの生楽器なども収録されてり、こういったグルーヴボックスでは珍しく使える音がとても幅広いです。

さらに用意されている専用のアプリから音作りをする事ができ、Mac/ios、PC/Androidと対応機種も多いのが特徴です。

そしてヴィジュアライザーまで搭載されており、楽曲のリズムやサウンドに合わせて映像を生成する事が出来るようになっており、ARモードも搭載しているのでいつも使っているデスクや場所で映像作品を制作する事も出来るようになっています。

この他にMac版にはなりますが、Bluetooth MIDIにも対応し、Wi-Fiにも対応しています。

その他に優先でのMIDI接続にも対応しており、またType-CのUSB接続も出来ます。

価格は¥55,000となっており、グルーヴボックス内での価格帯としてもお求めやすくなっています。

個人的な感想ですが、今まで発売されてきたグルーヴボックスの中で出来る事の幅が一番多いと思っています。

生音を含みながらサンプラーでも何かサンプリングしてトラックを作り、そこからエフェクターでいじって形が決まれば映像を生成してと完結まで持っていけるのが単純にすごいと思いました。

あとは実際の使用感や音の質感によって評価が左右されそうですが、注目の的になる機材の一つだと思っています。

個人的にも触ってみたいです。

まとめ

というわけでいかがでしたでしょうか。

NAMMショーも開催され、ワクワクです。

ここからさらにどんな製品が発表されるのか見守っていきたいと思います。