音の厚みや新しい音を作る事が出来る「レイヤー」DTMテクニック

楽曲が完成した際、音に重厚さや迫力がないという事はありませんか?

今回は音に厚みを持たせたり簡単に新しい音を制作する事が出来る「レイヤー」のご紹介をしていきます!

レイヤーって??

レイヤー」とは簡単にいってしまえば音を重ねる事です。

重ねる音も同じ音を重ねて厚みを加えたり、全く違う音同士を重ねて新たな「音色」として制作される事もあります。

特に現在の音楽には必須のテクニックとなりますので、ぜひ皆さんも「レイヤー」してみて下さいね!

レイヤーの考え方

今回は実際に自分の作った曲の中の音を使ってご紹介していきます。

まず、こちらの曲をお聴きください。

今回は27秒ぐらいから鳴っているワヴルリードなのですが、これはシンセの音色が3つ重なっています。

一つ一つ聴くと下のようになります。

シンセ1

シンセ2

シンセ3

シンセMIX

いかがでしょうか?

音に厚みが増してより印象的なフレーズとして演出する事が出来ました。

主に考え方としては高域・中域・低域の音を重ねるイメージにすると上手く音色を作成しやすくなります。

先ほどのシンセの音色を音域ごとに自分のイメージで並べてみると下記のようになります。

高域

中域

低域

合わないと思った音同士でも音量を変えたりイコライザーで特定の帯域を削ってあげる事でとても馴染む音になったりもします。

これは完全に自分の経験則なのですが、シンセのレイヤーに関しては同じ波形で作られた音同士を重ねてあげると上手くいく可能性が高くなります。

もしシンセサイザーの波形が分からない方は、何となく雰囲気の似ている音同士を合わせてあげるイメージだと上手くいくと思います。

また、合わせる音同士が派手過ぎると曲に馴染みにくくなってしまうので注意が必要です。

実践的な使い方

シンセサイザーの他にもアイデア次第でどんな音でも「レイヤー」をする事で自分だけの音を作成する事が出来ます。

ボーカル1

ボーカル2

ボーカルMIX

スネア1

スナップ(指鳴らしの音です)

スネアMIX

ピアノ1

ピアノ2

ピアノMIX

リズム+上記のレイヤー音源

慣れるまではなかなか難しいかもしれませんが、これを覚える事で楽曲のクオリティーは格段に上がりますのでぜひいろんな音で試してみて下さいね!

何も音源だけではなくて録音したギター(ライン録り+アンプの前にマイクを立てて録音した音)等にも使用できますので宅録の方にもぜひお試しいただきたいテクニックです!