皆さんこんにちは、beesicです。
近年、自宅にて会議をする方なども増えると共に、自宅にオーディオインターフェイスやマイクがある事も珍しくなくなってきました。
その影響があるかは定かではありませんが、歌ってみた動画もより増えつつあるような気がしています。
今回はそんな「歌ってみた」を制作する際に即戦力な無料プラグインをご紹介していきたいと思います。
では、早速いってみたいと思います。
Contents
Xfer Records OTT
もう様々なところで取り上げられている定番のエフェクターです。
とりあえずかけてみると高域のくもりが無くなり、分かりやすく音が良くなる感じがあります。
また、ボーカルだけではなくシンセや効果音や様々な音にとりあえず使ってみると、なんとなく良くなる傾向にありますので持っていて損はないかと思います。
欠点としていえば、アコースティック主体の場合やバラード調の場合には空気感が合いにくい部分でしょうか。
特にトラック数が少なくなるとノイズも目立ちやすくなってしまう為、OTTには少し荷が重いかもしれません。
打ち込みにはとても馴染む傾向にあります。
元の音源
OTT
また海外ではOTTを一つのトラックに10個入れて音を作るというような手法もあったりします。
とりあえず入れておきたいエフェクターです。
Techivation T-Puncher-Free
ここ数年で見かけるようになったメーカーさんです。
先ほどのOTTが独特の質感を持った音に変化させながら音量を稼いでくれるエフェクターとするならば、このT-Puncher-Freeは自然に音量を稼いでくれるエフェクターです。
公式の説明によると音にパンチを与えてくれるエフェクターとの事です。
使い方は簡単で、真ん中のつまみを右に回していくだけです。
ガッツリかけたとしても音が変な風にならず、自然に音量を稼いでくれます。
聴いていただくと分かりやすい通り、先ほどのOTTの時よりもマイクノイズは少ないのに音量を
稼いでくれています。
元の音源
T-Puncher-Free
ボーカルに使うもよし、楽器にも使いやすかったりと万能です。
下の方にあるパラメーターは有料部分となりますので、もし気に入ってより自分で調節したい!
という場合には購入してみるのが良いかと思います。
最近のお気に入りのエフェクターだったりします。
Softube Saturation Knob
こちらももう定番のエフェクターとなりつつありますね。
これはその名の通りサチュレーションとなっており、音を少し汚しながら音量を稼ぎ、
楽曲に馴染ませるエフェクターです。
仕組みとしてはディストーションやオーバードライブなどのエフェクターと仕組みは同じで
歪みを作るエフェクターです。
違いは歪み具合がこのサチュレーションの場合には緩やかですので、ボーカルなどにも使いやすくなっています。
使い方も簡単で、真ん中のノブを右に回すだけです。
そして歪みの質感を下の方にあるスイッチで三段階で変化させる事が出来ます。
音量を稼ぐという為に使うのもありですが、ガッツリかけて歪ませて、曲の途中の演出としても使用できるエフェクターです。
元の音源
Saturation Knob
ボーカル以外にもシンセサイザーやドラム、ベースなどにも使いやすいです。
SlateDigital FRESH AIR
最近になって話題になっているエフェクターです。
ミックス、マスタリングで定番のオーディオエフェクターを発売している
SlateDigitalの無料エフェクターなので貰わない手はありません。
これは中音域から高域にかけて音をクリアにしてくれるエフェクターです。
使い方はMID AIR、HIGH AIRと書かれたのぶを右に回して使うのですが、まずよくわからない場合にはプリセットが用意されていますので、そこから選択するのが良いかと思います。
真ん中の鎖のようなマークを点灯させるとどちらのノブも連動して動くようになります。
すごく乱暴な考え方ですが、例えば音数が多い楽曲でボーカルが埋もれてしまう場合など、通常ですとトラックの音量を下げたりして対応したりしますが、このFRESH AIRを使うと楽曲の中でも存在感を放ってくれるようになります。
特にボカロのように音数が多い傾向にあるトラックの場合にかけてあげると効果がより出やすいかと思います。
元の音源
FRESH AIR
ボーカルに色々とエフェクトをかました最後に仕上げとしてかけてあげるのがオススメです。
DOTEC AUDIO DeeDoubler
日本のプラグインメーカーさん、DOTEC AUDIOの無料ダブラー、DeeDoublerです。
ダブラーというエフェクトは、ボーカルをより際立たせるために薄くかけたり、サビなどの時に他のパートとメリハリをつける為にも使ったりする事が多いです。
擬似的にボーカルトラックを2つ用意し、少しづらすことでダブラーのような効果を得られますが、これですと簡単にプラグインでダブラー効果を得られるので便利です。
プリセットはありませんが、二つのノブを回すだけで質感を決める事が出来ます。
真ん中のグラフィックは音を再生すると口の形になるというおしゃれ機能付きです。
個人的にDeeDoublerの質感が楽曲にも馴染みやすくて使いやすいです。
個人的な話になるのですが、最近SUCHAさんという方による怪獣の花唄の歌ってみたのミックスを担当させていただいたのですが、ここのサビでも使用しています。
元の音源
DeeDoubler
合わせてチェックしていただけますと幸いです。
Techivation T-De-Esser
次にご紹介するのは先ほどもご紹介したTechivationからディエッサーのご紹介です。
ディエッサーというのは耳に痛くなりやすい音、「さ行」や「た行」などを軽減させるエフェクターです。
自分が普段使用しているLogic Proにもディエッサーは標準で搭載されているのですが、このTechvationのT-De-Esserは帯域でより狙った部分の音にエフェクトをかけることが出来て重宝しています。
元の音源
T-De-Esser
オススメです。
Valhalla DSP ValhallaSpaceModulator
最後のご紹介するのはValhalla DSPかValhallaSpaceModulatorです。
名前からじゃ何か良くわからないかと思いますが、コーラスや、フランジャー、リバーヴ、ダブラーなどをこれ一個のプラグインで実現しています。
そしてなんとなくエフェクトをかけてみたとしても良い響きや質感になるのはさすがリバーヴで有名なValhalla DSPです。
個人的にはコーラスとして使用する事が多いです。
自分の場合ですが、ボーカルにかける場合、ダブラーがボーカルをより印象的な音にする為のエフェクターだとしたら、コーラスは横に広げる目的でかけています。
プリセットも多く、重宝しています。
ValhallaSpaceModulatorのコーラスプリセットをかけてから、ステレオイメージャーなどでもう少しステレオ感を調整したりしていますが、イメージ通りにいくことが多いです。
元の音源
ValhallaSpaceModulator
これ一つで多くの場面での活躍ができますので、オススメです。
以上、7つの歌ってみたの時にオススメな無料プラグインをご紹介してきました。
どれもボーカルのクオリティーを上げてくれるプラグインばかりですので、ぜひ気になったものは試していただきたいなと思っています。
DEPTHを半分ぐらいにし、ノイズが聞こえるようでしたらUPWARDのつまみを左に回していく使い方です。こうすることで、大体はマイクノイズを軽減する事が出来ながらもOTTの良さを音に反映させる事が出来ます。