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J-pop&K-popのコード進行が追加されたScaler2を使ってみた

こんにちは、beesicです。

今回は先週2.8のアップデートが来ました作曲支援ツールのScaler2をご紹介したいと思います。

それでは、早速ご紹介していきたいと思います。

動画は↓からどうぞ

Scaler2とは?

Scaler2とは、様々なジャンル、またはアーティストが考えたコード進行が収録されており、さらにコード進行からフレーズやリズム、メロディーなども提案してくれる作曲支援ツールです。

提案してくれたコードを7thにしたりも出来ますし、コードの鳴ら仕方、ボイシングを変える事が出来たり、キーを変更したりする事も出来ます。

コードを沢山並べて感覚的にコード進行を模索するような使い方も出来たりします。

詳しい説明は他の方がやってらっしゃいましたので、今回はアップデートで追加されたJ-popとK-popのコード進行をご紹介したいと思います。

J-popとK-popのコード進行

様々なジャンル毎に多くのコード進行が収録されているScaler2ですが、そこに今回J-popとK-popが収録されました。

K-popはワールドワイドでも認知されている気がしますが、J-popに関してはCitypopが受けている風潮からなのでしょうか。

何にしてもこういう支援ツールにJ-popが収録されることは稀なので、作曲をする方にとって大きな助けになる気がしています。

それぞれJ-popは11のコード進行パターン、K-popは10のコード進行パターンが収録されています。

試しにいくつか聴いてみたいと思います。

なんかメロディーとかも思いつきやすそうな感じでいいですね。

ちなみに音色も多数収録されていますので、馴染みのある音色にしてより雰囲気を掴みやすくする事も出来ます。

実践

という訳で、今回は実際にこのJ-popのコード進行を使用してトラックを作成してみたいと思います。

まずはコードから展開をしていきたいので、コード進行を決めます。

今回はJ-pop1の浮遊感のある感じのコード進行が気に入りましたので、こちらを使用したいと思います。

そのままですとAフラットリディアンで浮遊感もありながら重厚なイメージを感じましたので、今回はもう少し軽い感じにしたかったので、2つキーを上げまして、Bフラットにしています。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/ピアノ.wav

コード進行が決まりましたので、次は音色を選んでいきます。

今回はコード進行をリフ的な扱いにしたかったので、印象的な音になるように音を重ねる前提で音色を選んでいきます。

まずはAvengerから出音はそこそこ早くて横に広がっている音を選びました。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/Avenger-1.wav

最初に選んだ音は全体を支えるイメージで選びましたので、次はコード音を強調する為に割とハッキリとした音を同じくAvengerから選びました。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/Avenger-2.wav

次により印象的な音にしたかったので、何か特徴のある音をOutputのArcadeから人の声がサンプリングされた音色を選びました。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/Arcade-1.wav

ただそのままだと重ねた時にあまりに主張が強かったので、勢いを少し抑える意味でkickstartというサイドチェーンエフェクトをかけています。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/Arcade-2.wav

これにより、最初の強すぎるアタック感を緩和する事が出来ました。

次に、この音の芯となる部分が欲しいと考え、Native InstrumentsからAlicia Keysを選択しています。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/ピアノ.wav

Alicia Keysを選択した際に、ステレオイメージを多めにする設定が個人的には好きです。

自然に横に音が広がってくれますので、今回のような音を重ねる時にも埋もれにくく使いやすいです。

そして最後に優しい雰囲気を足したかったので、Native Instrumentsから40’s VERY OWN KEYSからエレピのような音を選択しています。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/40s-very-own-keys.wav

いい感じにコード音が作れました。

コード音が出来ましたので、次にベース音が欲しいと思い、Scaler2から右上のPERFORMからBASSを選択し、使用しています。

そのままだとリズミカルでしたので、今回はシンプルに1音だけを鳴らすようにしました。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/Bass-1.wav

ベース音はSerumから2種類選んでおり、それぞれ音に特徴のある音と、ベースを下から支えてくれるサブベースを選んでいます。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/Bass-2.wav

これでベースも完成です。

次にコード音を支えてくれるフレーズが欲しいと思いましたので、ギターのフレーズをScaler2のストラミングから提案してもらいました。

そのままだとボロロンと弾いているだけの印象を受けましたので、それぞれ修正しています。

使用した音色はNative InstrumentsからPicked Nylonです。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/Nylon-guitar.wav

これで曲を支えてくれる部分は良いと判断し、次にビートを作成していきます。

ドリル的なハットを取り入れつつも、今回はR&B的なリズムを意識しました。

全てSpliceから選んだサンプル音を使用しており、キモとなるキックやスネアの部分はドラマーが実際に叩いているフレーズをカットしたりして並べています。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/drum-1-original.wav

そのままでもすごくノレる感じだったのですが、より打ち込み感を出したかったので、こういうアレンジをしています。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/drum-1.wav

スネアは生音とTrapでよく使われるスネア音を重ねたり、キックを2種類使ったりしています。

打ち込みのビートを作る際に便利なのが、同じハイハットを交互に並べて音量を別々にする事で多々並べた時とは違うノリを作り出すことが出来ます。

基本的なリズムは出来ましたので、あとは所々に効果音を散りばめています。

ベルのような音やライターをつける音、あとは金属系の効果音です。

あとはビートの最後にリムショットを逆再生したものを置いています。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/drum-all.wav

これで結構出来てきました。

ただ、まだ何か寂しいなーと思いましたので、ギターの音を逆再生した音を入れてみました。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/drum-guitat.wav

次に印象的なフレーズがもう一個欲しいなーと思いましたので、Scaler2からメロディーを選択してみました。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/melody.wav

そのまま使うと主張が強い印象があったので、アレンジしています。

音色は2種類使用しており、先ほども使用した40’s VERY OWN KEYSからディストーションが少しかかったピアノ系の音色と、一時期snsで話題となったSpeodosaというオルゴール音を使用しています。

これでトラックが完成しましたので、次に歌メロを考えていきます。

今回はSynthesizer Vを使用していきます。

何となく浮かんだメロディーは、シンプルでそんなに動かないメロディーだったので、それに対してコーラスのように返してくるメロディーという感じで2種類のメロディーの兼ね合いをする感じで考えてみました。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/vocal.wav

ボーカルの音色はMaiを使用しています。

そしてozone10をマスターに刺して、完成です。

https://beesic.blog/wp-content/uploads/2023/06/Scaler-2-.wav

感想

便利そうだから購入したものの、全然つかっていなかったScaler2でしたが、普段の曲作りはもちろん、コンペや何か曲作りをリクエストされた際や、自分の得意じゃないジャンルを制作する時などに便利な印象でした。

何より馴染みのあるJ-popが追加されたり、ファンが多いK-popが追加された事で、より日本でも使いやすいツールになった感じがします。

ではまた次回。

ありがとうございました。

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