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DTM以外の作曲の仕方。魅力的なハードウェアの世界

こんにちは,beesicです。

DTMは現代の作曲方法として主流の方法であり、今後もそれは変わらない気がしています。

しかし、DTM以外にも魅力的な作曲をする事が出来る機材があります。

鍵盤とMIDIパッドで作曲をするといつもとニュアンスの違う楽曲が出来上がるように、あえてトラック数やエフェクトに制限された機材で作曲をする事でいつもと違うニュアンスやアイデアが浮かんでくると考えています。

また、つまみを回したりして直感的に音作りをする事が出来るのも魅力の一つだと思います。

今回はご紹介する機材が多いので、「ふーんこういうのがあるんだぁ」という感じで見ていただけますと幸いです。

さて、早速ご紹介していきたいと思います!

動画

ワークステーションシンセサイザー

今回ご紹介していくDTM以外の作曲方法としてご紹介していくのは、ワークステーションシンセサイザーと呼ばれる機材です。

シンセサイザーとしての音を収録しているのはもちろん、ドラムやピアノ、ギターやストリングなど生音や名機と呼ばれるような音をたくさん収録しています。

そして最近だとほとんどの機種で自分で用意したサンプル音源をSDカードから読み込んだり、またサンプリング機能まで搭載している機種まであり、非常に多機能となっています。

これらの音を使用しながら最低でも16トラックのシーケンサーで楽曲制作を進めていく事が可能です。

ではではおすすめの機種をご紹介します!

KORG KROSS2 61

まず始めにご紹介するのはKORGのワークステーションシンセサイザーのKROSS2 61です。

ワークステーションシンセサイザーでありながら持ち歩きもしやすくお値段も10万円を切るコスパの良さとすごいです。。。!

16個のパッド、1000以上の音色を搭載し、SDカードを用意すれば最大で3時間のオーディオの録音も出来るという多機能ぶりです。

さらに16トラックのシーケンサーモードも搭載しているので十分に曲作りをする事も実現しています。

また外に持ち出しやすい設計がされており、単3電池6本で6時間駆動をして重さは3.8kgと路上ライブやスタジオなどへも運べる重さかなと思います。

個人的に気になる部分と言えば、つまみが2つのみというところでしょうか。

ライブで使用する場合には、つまみの他にモジュレーションホイールも併用する事が予想されます。

何にしてもお値打ち価格ですし、作曲をしてみたい&デジタルシンセサイザーが欲しいという方におすすめの機種です。

YAMAHA MODX6+

次にご紹介するのは、YAMAHAの伝統的なワークステーションシンセサイザーのMODシリーズから最新機種のMODX6+です。

本体のデザインは上位機種のMONTAGEに似ており、特徴的な多くのパラメーターを設定出来るスーパーノブも搭載されています。

プリセットは脅威の1万以上収録されており、16トラックによる録音も可能となっています。

その他に本体にUSBメモリーを接続することでデバイスの上限の容量まで録音する事が可能です。

本体の真ん中には7インチのタッチパネル機能付きの液晶パネルが搭載されているので、パラメーターやシーケンサーなど場面毎に必要な情報が視認しやすいのも良い部分ですね。

またDTMと共に使用する場合にもオーディオインターフェース機能を搭載しているので、机の真ん中に置いておきながら、その時の気分でMODX+かDTMで制作するかを気軽に変えれるのもいいですね。

気になる部分としては、本体が大きく、重量も6.6kgあるので背負いながら持ち運ぶのはなかなか大変かと思います。

また電池駆動はしませんので、路上ライブには適していません。

それでも液晶パネルによる視認性の良さを活かしつつ制作をしやすいので、デザインが好きまたは制作をワークステーションメインでしたい!という方におすすめの機種です。

Roland FANTOM-06

次にご紹介するのはRolandのFANTOM-06です。

ちなみにこの機種の上位機種の名前はFANTOM 6です。

最初名前の違いが分からず、気づいた時に謎の爽快感を覚えました。

Rolandというと多機能という印象が強いのですが、このFANTOM-06にも同じ印象を抱いています。

3000種類以上の音源を搭載し、視認性の良いカラー液晶、8つのノブ、8つのフェーダーを搭載し、液晶の下にも6つのノブを搭載しているので音色作りやパフォーマンス、楽曲作成時の活躍が予想されます。

またサンプリング機能も内蔵しており、パッドや鍵盤ですぐに演奏する事が可能です。

16トラックでの楽曲制作を可能とし、Ableton liveやLogic ProのLive loopのようなレイアウトなのも分かりやすくて良いですね。

またRoland Cloudというパソコンを介して音を拡張することが出来るのですが、未だに使用されているJUNO-106やJUPITER-8などの特性やサウンドを有料で追加することができます。

さらにオーディオインターフェース機能を搭載しており、最大で24bit/96KHzで録音/再生する事が出来ます。

流石に電池駆動はしませんが、重さは6kgとまだ運びやすいのもいいかと思います。

個人的にワークステーションの中でシーケンサーのレイアウトはRolandが分かりやすく、DTMに慣れた方にもおすすめです。

多機能なワークステーションが欲しい、往年の有名なシンセのサウンドが欲しいという方にオススメの機種です。

AKAI MPC KEY61

この機種はサンプラーに主体を置いた変わったワークステーションシンセサイザーです。

というのも、この機種に組み込まれているシステムが、AKAIのサンプラーに搭載されているシステムと同じ物を搭載しており、雰囲気的にはサンプラーに鍵盤が付いたといった感じでしょうか。

16個のパッドを搭載し、真ん中には大きい液晶パネルを搭載、4つのノブも搭載しています。

内蔵音源として25個のプラグインインストゥルメンとエンジンと6000以上のプリセットを内蔵しており、プリセットから音色を選んで制作するのも良いですし、プラグインなので音作りも細かくする事が出来ます。

また、シーケンサーは128のMIDIトラック、8つのオーディオトラックに対応しているのでDTMと同じぐらいのトラックを操作する事が出来ます。

エフェクトも100種類以上のエフェクトプラグインが搭載されており、ケロらせるボーカルエフェクトからコンプ、ディレイ、リミッター、不規則な変化をもたらすスタッターなどもあるので、音作りからアレンジ、ミックス、マスタリングまで出来てしまいます。

個人的にDTMと遜色無く音源制作を出来るこのスタイルのワークステーションは今後もたくさん出て欲しいと思いますし、現代のワークステーションに求められている一つの形なのかなーと思ったりもしています。

サンプリングを多用するけどいろんな音色も欲しい、または鍵盤で基本は音楽制作をする、DTMと遜色無い形で制作したい方などにおすすめの機種です。

グルーヴボックス

次にご紹介するのはグルーヴボックスという機材です。

グルーヴボックスというのはドラム、シンセなど多くの音色を内蔵しながらシーケンサーを搭載し、つまみをいじりながら楽曲を展開したり制作出来るのが特徴です。

最近だとサンプル音源を読み込んだりする事も出来るので、音色をより広い幅で音源を作成する事が出来ます。

では、ご紹介したいと思います。

Novation Circuit Tracks

まず始めにご紹介するのはCircuit Tracksです。

充電式で最大で4時間駆動、そしてコンパクトなデザインが現代的なグルーヴボックスだなと思います。

2つのシンセトラック、2つのMIDIトラック、4つのドラムトラックを使用する事ができ、4つのドラムトラック部分にはご自分で用意したサンプル音源を読み込んだりする事も出来るので、自由度は比較的高いと思います。

2つのMIDIトラックは外部の音源を操作する為に使用出来る物なので、単体で制作する場合には6個のトラックを使用して制作を進めていくことになります。

128のシンセプリセット、64のドラムサンプルを内蔵と十分な音色を内蔵しています。

もし細かくシンセのプリセットを作りたいといった場合には、公式で配布されているComponentsという音色、サンプル音源管理ソフトを介して作成する事が出来るようになっています。

パターンの長さは16ステップ〜32ステップなので、ループ音源を制作するのに向いています。

もし展開をしていきたい場合にはパターンを切り替えていく形となり、雰囲気にはAbleton LiveのセッションビューやLogicProやGaragebandのLive loopsのように次々にフレーズを切り替えていく感じと近いかと思います。

音量やエフェクトなどがどれくらいなのかはノブの下にある光を見る事で感覚的に視認する事が出来ます。

この直感的な操作で制作を進めていくのがCircuit Tracksの良さだと思っています。

個人的に好きな機種の一つです。

ループ音源を制作してみたい、持ち歩きやすい機材が欲しい、直感的な操作が出来る機材が欲しいという方におすすめの機種です。

Roland MC-101

次にご紹介するのはRolandのMC-101です。

4つのトラックのみの搭載なのですが、プリセットが3000以上にドラムキット80以上、さらにサンプルを読み込む事もできて隙が無いです。

また音色も808,909,303,106,101という見る人が見たら興奮してしまう歴代の名機の音が収録されています。

4トラックではありますが例えばドラムに808、ベースに303、シンセパッドに106、サンプルトラックなどで十分に成立してしまうパワーがあります。

最大で128ステップまで打ち込むことも可能なので、一つのシーケンサーの中で展開を作ることも簡単に出来てしまいます。

そして90種類以上のエフェクトも搭載しており、出来た楽曲をこのMC-101だけで仕上げてしまう事が出来る実力があるのもすごいです。

またディスプレイは小さいですが、その時に必要な情報が表示されるのがとても良いですね。

単三電池4本で最低でも3時間駆動するのも素晴らしいですね。

個人的には寝室や一息つきたい時にいじりたい機種かなと思いました。

Rolandの往年の名機の音色が欲しい、音色がたくさん欲しい方、クオリティーの高いループ音源を制作したい方におすすめの機種です。

サンプラー

次にご紹介していくカテゴリーはサンプラーという機種です。

恐らく現代でDTMと肩を並べるくらい有名な作曲の方法の一つとして認知されている機種だと思います。

基本的にレコードプレーヤーやスマホ、またはマイクなどを接続してサンプリングしてトラックを制作していくのですが、最近ですと最初から基本的な音は収録されており、そこから自分でサンプリングした音なども重ねながら自由に楽曲制作をする事が出来るようになっています。

また、サンプラーは出来たトラックを使ってDJのように魅せる事を考えられている機種も多く、エフェクトやDJモードなどを搭載した機種も存在します。

では、早速ご紹介していきたいと思います。

TEENAGE ENGINEERING PO-33

これが発売された時は衝撃でした。

合計で40秒の音を駆使して音楽制作をするという縛りはあるのですが、本体右上にマイクを内蔵しており、背面には内蔵スピーカー付きで8つのメロディー用サンプルスロット、8つのドラムスロット、単四電池2つで駆動可能でお値段も1万円台とサンプラーが気になる方も普段からサンプラーを使用している方にも愛されている機種です。

POというこの電卓のような見た目のシリーズの一つなのですが、発売当初これだけが常に売り切れになっているという人気ぶりでした。

16個のボタンは、押すとサンプル音を鳴らすだけでなく、左から右に流れるシーケンサーにもなっており、最大で16ステップになっています。

また、パターンも16個で切り替える事が出来ますので、十分に楽曲制作が出来るかと思います。

最初から音も内蔵されているので、PO-33のシーケンサーや打ち込みの仕方を覚えたらあとは自由にサンプリングを楽しんでみるのがオススメです。

また演奏中にも16種類のエフェクトで遊ぶことも出来ます。

サンプラーというものを初めて買うといった方や、リラックスタイムに使用できるサンプラーが欲しい方や、単純に気になる方などどなたにでもオススメな機種です。

Novation Circuit Rhytyhm

次にご紹介するのは先ほどグルーヴボックスでご紹介したCircuit Tracksのサンプラー版のCircuit Rhythmです。

こちらはグレーを基調としたデザインになっています。

Circuit Tracksの時はドラムトラック4つまでサンプル音源を読み込むことが可能でしたが、こちらでは8つのサンプル音源を読み込んで使用する事が出来ます。

そして最大で256ステップまで打ち込むことが可能なので十分な展開なども制作出来るかと思います。

充電式で感覚的にパラメーターをいじる事ができ、例えば4つのドラムサンプル、コード音、ベース音、声ネタ、サウンドエフェクトなど十分にトラックを制作することが可能なのが魅力的です。

リサンプルも可能なので、出来た音源を一つにまとめて、そういった音源をたくさん作る事でDJプレイのような事も楽しめるなど自由度の高い機種になっています。

感覚的に使用することが出来るサンプラーが欲しい、電池交換を気にしなくて良いサンプラーが欲しい、本格的にサンプラーで楽曲を制作してみたいという方におすすめの機種です。

Roland SP-404mk2

次にご紹介するのはあの名機のSP-404の後継機、SP-404mk2です。

lofi hip-hopというジャンルにおいても欠かせない機種だったSP-404の後継機種です。

見た目はメタリックながらグレーのような大人な雰囲気のデザインです。

SP-404では12個のパッドだったのですが、現在のスタンダードである16個のパッドを搭載しました。

パターンは64小節もあるので十分に打ち込む事ができます。

そしてSP-404のように演奏する際に活躍するエフェクトも多く収録されており、制作だけで止まらない魅力があります。

そして演奏する方が多くいるという認知からなのか、DJ-Modeというモードも搭載され、SP-404mk2だけでの演奏にもより幅ができました。

単三電池だと最低で2.5時間駆動と少し少ない部分が唯一の欠点でしょうか。

サンプルレートも48Khzという事なので、何もlofi hiphopやboombapのようなアナログ感が特徴的なトラックだけでなく、シティーポップやテクノ、ハウスなども高音質で制作、演奏が出来てすごいです。

発売当初、転売ヤーに狙われてプレミア価格となっていたのですが、最近は在庫も落ち着いてきたのか適正価格で購入する事が出来るようになっていますので、安心してお買い求めいただけます。

サンプラーで音源制作から演奏までしてみたい、本格的にサンプリングをしたい、プロの現場でも使えるサンプラーが欲しいという方におすすめの機種です。

AKAI MPC ONE

サンプラーといえば外せない「AKAI」社のサンプラーです。

そんな中から今回はMPC ONEのご紹介です。

本機に搭載されているシステムはMPC KEY61と同等のものが搭載されており、こちらはよりパッドで音源を制作することに特化したタイプとなっています。

コンパクトな本体ながら7インチのカラーディスプレイを搭載しているので問題なく楽曲制作を進めることが出来るようになっています。

サンプリングはもちろんの事、本体に内蔵されているインストゥルメントプラグインを使用してサンプル音源と様々な音色によってDTMと同等の音源制作が出来るのが特徴です。

欠点と言えばパッドが少し小さいので、フルサイズのパッドを想像してお買い求めいただくと少しがっかりしてしまうかもしれません。

ちなみにバスパワー対応のMIDIキーボードを本機に接続することが出来ますので、擬似的にMPC KEYと同じような制作環境を再現する事も出来ます。

またバスパワー対応のオーディオインターフェースも接続する事が可能なので、そこからコンデンサーマイクを接続して本格的に歌を録音する事も可能など、本当にDTMみたいに使用する事が出来ます。

サンプリングだけでなく様々な音を使用して音楽制作を楽しみたい方、AKAIの機種が欲しい方、DTMと同じような制作環境で制作したい方などにおすすめの機種です。

Native Instruments MASCHINE+

これこそDTMのシステムそのまま内蔵されたようなサンプラーです笑

MASCHINEの操作方法の完成度の高さから長年待たれていたスタンドアローン型(単体で起動する機種の事です。)がこのMASCHINE+です。

その名の通り、Native Instruments社のMaschineが内蔵されており、さらにお馴染みの9つのインストゥルメント、35種類のエフェクトが内蔵されています。

これらの音源を使用しながらご自分で用意したサンプル音源やサンプリングした音源を使用して楽曲制作をする事が可能です。

サンプリングの際にも二つのカラー液晶によってしやすくなっており、演奏の際にもシーケンサーの情報なども視認しやすくなっています。

惜しい点というか、個人的な希望なのですが、Kompleteで発売されている音源を全て読み込み対応可能にしてもらえると唯一無二のサンプラーとなる気がします。

容量は全てを読み込み可能な分を用意すると高くなってしまうので、背面にSSDを増設可能な部分を用意してもらったりしたらもうすごいと思います。

後々はNKS対応プラグインも読み可能など。。。

少しマニアックな話をしてしまいましたが、DTMのシステムで楽曲制作をしたい、単体でもDTMでも変わらないシステムで楽曲制作をしたいという方におすすめの機種です。

その他に。。。

この他にご紹介を予定していた機種としてRolandのMV-1という機種があったのですが、生産完了?しているようなのでご紹介は控えさせていただきました。

歌まで録音する事ができ、唯一無二感があっただけに残念です。。。

また、TEENAGE ENGINEERINGのOP-1 fieldという生産完了したop-1の後継機があるのですが、値段が3倍ほどになってちょっと。。。。と思ってしまいました。

小型キーボードぐらいの大きさながらサンプリングや内蔵された音源を使用して音源制作をする事が出来る素晴らしい機種なのですが、この機種の魅力の一つに10万円いくかいかないかの価格があったと思いますので、今回は控えさせていただきました。

総評

いかがでしたでしょうか?

3つのカテゴリーからDTM以外でも楽曲制作をする事が出来る機種をご紹介してみました。

それぞれの機種毎のシステムや音色など魅力があったりしますので、ぜひ動画を検索したり、楽器店で見たり、いろんな形で楽しんでいただければと思います。

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